『毎日新聞』2006年12月21日付

府立医大:医学、保健看護の修士課程を新設−−来春 /京都


府立医科大(上京区、山岸久一学長)は20日、大学院に2年制の医学研究科
修士課程と保健看護研究科修士課程を新設すると発表した。主に他の4年制
大学を卒業した人が対象で、来年2月に初めての入試を行う。全国の公立医
科大・医学部8大学のうち、同様の修士課程設置は、横浜市大、大阪市大、
和歌山県立医大につぎ4大学目。

府立医大には、6年制の医学部卒業者を対象にした医学研究科博士課程
(4年制)がある。新設課程のうち、医学研究科修士課程は薬学、工学、理学、
農学などの学部で学んだ学生に体系的な医学知識を教え、多様化する医学
研究に対応出来る研究者や、産業界との連携に従事する人材の育成を目指
す。

保健看護研究科修士課程は医療福祉系の4年制大学卒業者に保健看護の
基礎理論などを教授、保健看護の指導ができる専門職、研究者を育てる。

指導陣は、医学研究科博士課程の教授、助教授らのほぼ全員で、連携する
府立大、京都工繊大の教員も加わる。定員は医学研究科が10人、保健看護
研究科が6人。来年1月から順次、出願を受け付ける。問い合わせは学生課
(075・251・5227)。【奥野敦史】