『徳島新聞』2006年12月12日付

遍路取り組み集約を 大学長らと知事懇談会、地域連携策を提言


徳島県内の大学や短大、高専の学長らと飯泉嘉門知事の懇談会が十一日、県が
策定中の「新行動計画」や地域連携策をテーマに県庁であった。参加した七人の
学長らは四国遍路や発光ダイオード(LED)、情報通信などを活用した振興策を提
言した。

新行動計画については各大学とも四国遍路の活用を挙げ、高橋啓鳴門教育大学
長は「遍路のもてなしの心を広げ、『ぬくもりとくしま』をキャッチフレーズにしてはど
うか」と提唱。「地域連携策で各大学や県が個別に行っている四国遍路への取り
組みの集約が必要」と呼び掛けた。

阿南高専の小松満男校長は「京阪神から近いのに徳島の魅力が十分知られて
いない」と指摘。飯泉知事は「ホノルルマラソンのようにアピール性の高いフルマ
ラソンの県内開催の可能性を考えたい」と答えた。

さらに、各大学は那賀町で進める地域再生塾(青野敏博・徳島大学長)や学生ボ
ランティア活動支援センター設置(福岡登・四国大学長)などを紹介。インターンシッ
プで県の協力を求めた。

懇談会は一九九七年から年一回開催している。