沖縄タイムス2006年12月11日付夕刊

「教育が権力の道具に」/教基法改正 反対県民集会に1500人


「教育基本法の改悪を許さない県民集会」(主催・沖縄平和運動センター、沖
教組、高教組)が十日、県庁前県民広場で開かれ、約千五百人(主催者発表)
が参加した。改正案に「国家に都合のいい人材育成が目的」「教育が権力の
道具になる」と抗議し、成立阻止に向けて気勢を上げた。

沖教組の大浜敏夫委員長は「法律で子どもの心を縛り、愛国心を植え付ける
ものだ」と批判。大学人九条の会の高良鉄美代表は「現行法は憲法を擁護す
る主権者の教育を定めている。ここで(改正を)止めなければ、憲法と平和が
つぶされる」と危機感を訴えた。

改正反対の声明を出している沖縄弁護士会の横田達弁護士は「教育現場で
なく、国家が上から変えようとしている。立場が違っても、こんな変え方はおか
しいと共通意見がつくれるはずだ」と、幅広い連携を呼び掛けた。

参加者は集会後、国際通りをデモ行進し、改正阻止を訴えた。