『琉球新報』2006年12月5日付

大学院大学「S」評価 沖縄相、「圧力」を否定 科学技術会議


【東京】国の科学技術施策を格付けする総合科学技術会議で、沖縄科学技術大
学院大学構想の評価が5年連続で最高ランクの「S」評価を受けていることが5日、
分かった。

高市早苗沖縄担当相は5日午前の閣議後記者会見で、「政治的圧力で格上げし
たのか」との質問に対し「わたしも会議に立ち会ったが、十分に議論した上で最初
からSだった。圧力をかけて変えたのではない」と否定した。

総合科学技術会議は次年度概算要求の妥当性を評価するもので、S(積極的に
推進)、A(着実に実施)、B(問題点を解決して効率的に実施)、C(内容や計画
の見直しが必要)の4ランクがある。10月27日に開かれた本年度会議ではSラ
ンクの理由を「世界レベルの知的・産業クラスターを形成するという期待に応える
ため積極的に実施すべきだ」と報告している。

内閣府の担当者は「審査の過程で異なる意見が出てくるのは当然だ。だが国と
して世界レベルの研究施設を積極的に推進しようという判断であり問題ない」と
説明した。