『毎日新聞』2006年12月6日付

岐阜大と岐阜薬科大:連合大学院、来春に開設 /岐阜


連合大学院の07年度設立を目指していた岐阜大学(黒木登志夫学長)=岐阜
市柳戸=と同市立岐阜薬科大学(永井博弌学長)=同市三田洞東=は5日、岐
阜大敷地内に連合大学院の岐阜大大学院創薬医療情報研究科を新設すること
を明らかにした。開設は来年4月。岐阜大によると、国立と公立の連合大学院は
国内で初めてという。【宮田正和】

◇創薬医療情報研究科を新設

岐阜大と同市が今年3月、連合大学院設置に向けて協定書を締結。6月に文部
科学省に設置計画書を提出し、先月30日の大学設置・学校法人審議会で設置
が認められた。計画では、同市が岐阜大医学部の南側約4000平方メートルに、
岐阜薬大の6年制化に伴う新校舎として8階建て施設(延べ床面積1万3500平
方メートル)を建設。岐阜大はこの施設の約20%を借りて連合大学院とする。新
施設は09年度完成予定で、それまでは同大医学部看護学科校舎5階を連合大
学院の当面の校舎とする。

同研究科は最新の技術に基づく新薬の開発手法や精度の高い疾病診断法、新
たな疾病予防法、安全で有効な薬物治療法の確立に向けた高度な研究開発を
推進し、人材を養成する。創薬科学と医療情報学の二つの専攻があり、学位は
「工学」「薬科学」「医科学」の3種。岐阜大から17人、岐阜薬大から5人、連携機
関の産業技術総合研究所とアステラス製薬から3人の計25人が教員となる。

今月中に募集要項を公表して来月出願、2、3月に学力検査を行う。