『長崎新聞』2006年12月5日付

県教組など座り込み 教育基本法改正廃案求め


教育基本法改正案の廃案を求め、県教組や長崎地区労など五団体が四日、長崎
市大黒町のJR長崎駅前高架広場で座り込みを実施、「数の論理による与党単独
採決は暴挙。もっと慎重に審議すべきだ」と訴えた。

組合員ら約百人が参加。県教組の明石佳成執行委員長は「愛国心が評価の対象
になれば、『非国民』と呼ばれるような新たな差別、いじめの問題が浮上してくる可
能性がある」と指摘した。

参加者は「改正反対」の横断幕やのぼりを掲げ、通行人に廃案を求めるチラシを配
布。五十代の女性教員は「戦争の反省に立ち、戦後積み上げてきたものが次々と
壊されていることが怖い。自分の思いを訴えるために参加した」と話した。

座り込みは六日まで夕方に実施。佐世保市でも五日まで実施する。