『日本経済新聞』2006年12月5日付

市場化テスト、16事業追加・07年度25事業に


政府は4日、公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める市場化テストを、
来年度は25事業で本格実施する方針を固めた。すでに9事業は今年度から試
行しており、新たに国民健康保険を扱う窓口業務や国営公園の維持管理など
16事業を対象に加える。焦点だったハローワークの職業紹介は見送りとなるな
ど、導入初年度は手探りのスタートとなりそうだ。

市場化テストは官業の民間開放の1手段として小泉前政権が導入を決めた制
度。来年度が事実上の初年度にあたる。落札した民間業者に業務を任せる期
間は1―3年程度。終了後に成果を評価し、民に任せた方が効率的と判明すれ
ば、業務は原則として民間に移管するか民営化する。