『読売新聞』2006年12月3日付

理事長、週1でも“常勤”…沖縄科技大準備法人


国が推進する「沖縄科学技術大学院大学」構想で、初代学長候補として準備組
織(独立行政法人)の理事長を務めるシドニー・ブレンナー氏(79)が、就任した
昨年9月以来、63日しか国内で勤務していないことがわかった。

独立行政法人の理事長は「常勤」と定められているが、同氏の勤務は平均で
「週1日」。内閣府は「海外から日々指示があり、常勤といえる」と容認しているが、
ほかの独立行政法人の実態ともかけ離れており、論議を呼びそうだ。

ブレンナー理事長は2002年のノーベル生理学・医学賞を受賞した分子生物学の
第一人者。同大学構想の「金看板」として懇請され、独立行政法人「沖縄科学技術
研究基盤整備機構」の理事長に就任した。