『毎日新聞』2006年12月1日付

群馬大:医科学修士課程、来年4月開設 「やっとこぎつけた」 /群馬


群馬大大学院に来年4月、同大初の医科学修士課程「生命医科学専攻」が開設
する。文部科学省が30日、同大に同課程の開設を認可した。同課程は医療機器
や製薬など医療関係の職業に就く人が、医学部を経ずに基礎医学や臨床医学を
習得できるとして注目されている。東大や東京医科歯科大、筑波大、信州大など
医学部を持つ近隣の国立大では03、04年ごろに開設ブームとなり、同大は「ブー
ムに乗り遅れたが、やっと認可にこぎつけた。幅広い医療人の育成に努めたい」と
している。

同課程は2年課程で入学条件は学士以上。基礎的な医学知識と共にバイオテクノ
ロジーや遺伝子分野などの生命科学や地域医療、先端機器などの医療工学など幅
広い医療関係知識が習得できる。

新課程の開設で、医科学専攻(博士課程)の定員は87人から72人に減少。残り15
人が新課程の定員となり、学生募集は年明けから開始する。博士課程の定員減につ
いては「大きな影響はない」という。【木下訓明】