『読売新聞』2006年11月25日付

新司法試験難しすぎる…法科大学院アンケート


法科大学院協会は24日、今年初めて行われた新司法試験について、全国の法
科大学院を対象に実施したアンケート結果を発表した。

◆授業見直し必要の声も

それによると、問題の質や量については、回答を寄せた64校のうち6〜7割の大
学院が「適当」と答える一方、「試験が難しく、現在の授業内容では対応できない」
などの声も相次ぎ、約半数の大学院が、「今後、授業内容の変更が必要になる」
とした。

調査結果によると、試験内容が今後の授業に与える影響について、「多少の変更
を要する」と答えた大学院が54・2%に上った。理由として「難解すぎて平均的な授
業の内容では対応できない」「問題の傾向が実務的すぎる」などの意見があった。
試験が日曜日を挟む連続4日間で実施されたため、「日程が過酷で、受験者の負
担が大きい」という指摘も複数あった。

今回の試験は、大学で法学を学んだ法科大学院修了者(2年コース)が対象だっ
たが、来年からは、法学未修者(3年コース)も加わるため、「法学未修者が今回
の試験のレベルに3年間で達するのは難しく、別の形式の試験方法を考えるべき
だ」との意見もあった。