『毎日新聞』広島版2006年11月22日付

教育基本法改正:真宗遺族会の僧侶ら、改正に反対してデモ


教育基本法改正案の衆院通過を受け、浄土真宗本願寺派の僧侶らでつくる「真
宗遺族会」の県内のメンバーらが21日、同法の廃案を求めて中区本通などをデ
モ行進した。

デモには同派の僧侶と門徒約10人が参加。参加者らは「愛国心教育を徹底し、
国のために命を投げ出すことに疑問を持たない子どもを作るものだ」などと批判。
同会会員の小武正教僧侶(48)は「『宗教に関する一般的な教養』の尊重がうた
われている。『一般的』と言うが、法案が成立すれば靖国神社を肯定する教育を
学校で教育する口実になる」と話し、現在の教育基本法の尊重を訴えた。【吉川
雄策】