『毎日新聞』青森版2006年11月21日付

タウンミーティング:「やらせ質問」問題 県教委、職員6人訓告処分


◇県教委「十分な配慮に欠けた」

9月に八戸市で開かれた教育改革タウンミーティング(TM)で「やらせ」質
問があった問題で、県教委は20日、質問者の事前選定などにかかわった
職員6人を同日付で口頭での訓告処分にした。処分理由について「内閣府
から依頼されたとはいえ判断に甘さがあり、十分な配慮に欠けていた」(県
教委職員福利課)と説明している。

処分を受けたのは細越友之・教育政策課長、新岡嗣浩(しこう)・三八教育
事務所長と、教育政策課の職員ら4人。

9月の教育改革TMでは、内閣府の要請を受けた県教委や八戸市教委な
どが事前に質問者7人を取りまとめ、6人が実際に質問した。うち2人は、
内閣府が事前に作成した文書に沿って、教育基本法改正に賛成の立場
で質問していた。

処分に関連し、田村充治教育長は同日開かれた県議会文教公安委員会
で「県民の教育行政に対する不信を招き、深くおわびします」と陳謝した。

やらせ質問では、八戸市教委も関与したことが明らかになっているが、同
市教委は「内閣府の調査などで内容が精査された段階で、処分するか検
討したい」と話している。【村松洋】