『毎日新聞』愛媛版2006年11月14日付

連携協力協定:ひめぎんと愛媛大学、企業支援で地域活性化へ


連携協力協定を締結後、会見する小松正幸・愛媛大学長(左)と中山紘治郎・
愛媛銀行頭取=愛媛大で 愛媛銀行(中山紘治郎頭取)と愛媛大学(小松正
幸学長)は13日、中小企業への支援やベンチャー企業育成に関する連携協
力協定を結んだ。

この協定は、銀行が持つ地元企業のニーズを大学に提供し、大学の地域おこ
しや企業支援の研究活動につなげ、地域活性化に役立てるのが狙い。今後は
双方に連絡窓口を設け、共同研究や新産業創出支援のための情報交換、人材
交流などをする。期間は当面、09年3月までを予定。その後も特に双方の意思
表示がない限り自動延長する。

愛媛大学で行われた調印式の後、小松学長は「教育と研究に加え、地域貢献
が国立大の使命。少子化や財政難の中で、地方の国立大の社会的存在意義
を認めてもらうことも狙いの一つ。地域のニーズをくみ取りたい」と説明。中山頭
取は「大学や銀行、行政などがばらばらでは地域間競争に勝てない。地域あっ
ての銀行で、連携を通じ地域が元気になることが銀行にとってもいいこと」と語っ
た。【古谷秀綱】