『毎日新聞』大阪版2006年11月12日付

教育基本法改正:反対3000人が集会・デモ 在日コリアンも呼びかけ


◇中央区で

「愛国心」を強調した教育基本法改正案に反対する集会とデモ行進が11日、
大阪市中央区の大阪城公園などであり、府の教員ら約3000人が参加した。

改正案が来週中にも衆院を通過しかねず、弁護士や在日コリアンら112人が
呼びかけた。

集会のリレートークでは、府内の女性教諭(31)が「いじめや不登校など山積
する教育問題は基本法を変えても解決しない。今の基本法の理念の追求こそ
必要」などと指摘した。

また、大戦で友人を失った鈴木祥蔵・関西大名誉教授(88)が「戦時中は、国
や天皇のために死ぬことが一番の名誉と教えられた。愛国心は麻薬だ。人間
らしい生活が再び脅かされている」と訴えた。

集会後、参加者は御堂筋などでデモ行進。のぼりやプラカードを掲げ「愛国心
を押しつけるな」と訴えた。【大場弘行】