共同通信配信記事 2006年11月08日付

法改正に抗議し人間の鎖 国会周辺で市民団体1000人


 教育基本法の改正に反対し、国会前でキャンドルをともして抗議する市民団
体のメンバーら=8日夕、東京・永田町

 衆議院での審議が大詰めの教育基本法改正案をめぐり、改正に反対する全
国の市民団体関係者らが8日夕、国会周辺で抗議集会を開き、約1000人が
「人間の鎖」で結び、廃案を訴えた。

 集会は午後4時から、国会裏で開催。主催者らが「本当に必要なのは子ども
の声に耳を傾けること。国の力で学校を締め付けるような法改正を許してはい
けない」などと呼び掛けた。

 また「押しつけないで!愛国心」「とめよう!戦争をする国づくり」などと書いた
プラカードを持った参加者が、国会裏にある議員会館前を人間の鎖で結び「教
育基本法改悪反対」「子どもはお国のためにあるんじゃない」などとシュプレヒコー
ルを上げた。

 社民党の福島瑞穂党首も参加し「愛国心を法に盛り込んだり、子どもたちの魂
に法が手を突っ込むような社会にしてはいけない。野党が協力し、廃案に追い込
む」と訴えた。