共同通信配信記事 2006年11月6日付

更新時期10年見直しも
教員免許で文科相

 伊吹文明文部科学相は6日午前の衆院教育基本法特別委員会で、政府が導入
を目指す教員免許更新制について「いろいろな意見を聞いて、何年にするかは最
終的にわたしの責任で判断する」と述べ、10年ごとの講習修了を要件とした7月の
中教審答申にこだわらず、期間を短縮する可能性もありうるとの考えを示した。

 文科相は「10年は中教審が文科相に示してくれた案だが、再生会議は別の観点
から協議をしている」と指摘した。

 文科省は来年の通常国会に教員免許法改正案を提出予定。下村博文官房副長
官は中教審答申について「これでは本当の改革はできない」と批判し、政府の教育
再生会議で見直し議論を進める考えを表明している。

 また一般大学での教員志望の学生の教育実習の開始時期が国立の教員養成大
学より遅いことについて文科相は「来年度予算で調査、研究をして効果があれば、
実習的な触れ合いの時期を早めることも考えなければならない」と述べ、一般大学
の教育実習カリキュラムを見直し、国立の教員養成大学と同様に大学1年生から始
めることも将来的に検討する考えを示した。

 自民党の井脇ノブ子氏への答弁。