『読売新聞』2006年11月2日付

教育改革タウンミーティングでやらせ質問、内閣府作成


 今年9月2日に青森県八戸市で開かれた政府の「教育改革タウンミーティン
グ」で、内閣府などが教育基本法改正案に賛成の立場で質問するよう参加者
に依頼していたことが1日の衆院教育基本法特別委員会で明らかになった。

 石井郁子議員(共産)が内閣府や青森県教育庁などが作成した文書を基に
指摘し、政府もこれを認めた。

 文書は、青森県内の教育事務所と同県教育庁が、地元の中学校長あてに
ファクスで送った2種類。一つは「タウンミーティングの質問のお願い」として、
三つの質問案を示し、そのうちの一つを質問するよう依頼している。

 もう一つの文書は「内閣府から以下のとおり発言の仕方について注意があっ
た」として、<1>できるだけ趣旨を踏まえて自分の言葉(せりふの棒読みは
さけてください)<2>「お願いされて」とか「依頼されて」と言わないで下さい
(あくまで自分の意見を言っている、という感じで)――などと、アドバイスして
いる。