『京都新聞』2006年11月1日付

教基法改定と改憲、廃案・撤回を 京の宗教者ら抗議文


 京都の宗教者でつくる「京都宗教者平和協議会」と「世界の平和を求める京
都宗教者連絡会」が連名で、教育基本法改定案の廃案と改憲手続き法案の
撤回などを求める抗議文を、31日までに政府と各政党に提出した。

 抗議文では、教基法の改定案を「戦争遂行のための教育を行い、戦前の
『忠君愛国』を復活させる道を開くもの」と批判。宗教者がかつて、軍国教育に
よって侵略戦争へ青年を駆り立てる道を止められなかった反省などを踏まえ
「即時廃案」を要請するとしている。

 また改憲手続き法案についても「重要な国是で世界の宝と称される日本国
憲法を、有権者の過半数ではなく2割台の賛成で変えられるというもの」と撤
回を求め、「平和憲法」を世界に発信する国づくりを訴えている。