『琉球新報』2006年11月1日付

「子どもの未来守る」 1500人が教基法改定反対


デモ行進し教基法の改定反対を叫んだ参加者ら=10月31日、那覇市の国際通り

 「教育基本法の改悪を許さない沖縄県集会」(沖縄平和運動センター主催)
が31日午後、県庁前県民広場で開かれた。同センターや沖教組、高教組な
ど約35団体、1500人(主催者発表)が参加し、教基法の改定に反対した。 
集会では同センターの山城博治事務局長が、衆院特別委員会での改定へ向
けた審議に強い懸念を示し「沖縄から反対の大きな声を上げよう」と訴えた。琉
大法科大学院の高作正博助教授は「国は教育に競争主義や日の丸、君が代、
愛国心を持ち込もうとしている」と改定の問題点を指摘した。

 集会は(1)現行教育基本法を守り生かす(2)現行教育基本法の改悪を行わ
ない|との決議を採択。参加者は国際通りを教基法改定反対のシュプレヒコー
ルを上げデモ行進した。

 参加した沖教組の比嘉美津枝さん(58)は「教育基本法は変えてはいけない、
子どもたちの未来を守っていきたい」と決意を話した。