『しんぶん赤旗』2006年10月30日付

止めよう 教育基本法改悪
岩手で集会
全教・日教組・共・社が連帯

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 教育基本法を守る岩手の会(代表=武田晃二岩手大学教授)は二十九日、盛
岡市の岩手県公会堂で「教育基本法改悪を止めよう!県民大集会」を開き、六
百人が参加しました。改悪法案の廃案をめざして全力を尽くすことを呼びかけた
決議を採択しました。

 全日本教職員組合と日本教職員組合、日本共産党県委員会と社民党県連合
が連帯のメッセージなどを寄せました。

 基調報告をした武田代表は、高校での履修不足や、いじめによる子どもの自殺
などが問題になっているが、教育基本法をおろそかにしてきた政府・自民党の教
育政策に原因があると指摘。改悪法案は憲法との関係を断ち切り、まったく異なっ
た国と教育をめざそうとしていると批判しました。

 県高等学校教職員組合の三浦輝夫委員長は、二十五日に県教職員組合ととも
に改悪法案反対の集会を開き、約千人が参加したと報告。「リレートーク」では小
学校教員、県地域婦人団体協議会会長、元教員、宗教者、弁護士が、改悪法案
が先取りされている学校の実態や、生徒を戦争に駆り立てた戦前の教育の恐ろ
しさなどについて発言しました。

 集会後、参加者らは市内をデモ行進しました。

 参加した男性(31)=団体職員=は「国会審議がこれほど緊迫しているとは思
わなかった。周りの人たちにも急いで伝えたい」と話していました。