『日本経済新聞』2006年10月24日付

千葉信用金庫、産学官連携組織を30日設立


 千葉信用金庫(千葉市、名取始理事長)は30日、千葉県内の中小企業と大学
や行政などで作る産学官連携組織を設立する。中小150―200社を募り、千葉大
学など県内大学や支援機関と仲介。他都県の信金の産学官組織やファンドも活
用し、全国的な連携のもとで新規事業を育成する。企業支援メニューの拡充で、
融資てこ入れなど本業の強化にもつなげる。

 産学官組織は、朝日信用金庫(東京・台東)が中心となり電気通信大学の技
術移転機関(TLO)とともに設立した任意団体、「コラボ産学官」の地方組
織として位置づける。11月から企業会員の募集を始め、2007年3月に設立総会
を開催、以後活動を本格化する計画だ。

 大学との共同研究や技術開発、製品化が見込みやすい中小製造業を主なター
ゲットに、会員を獲得。千葉信金の取引先以外にも参加を呼びかける。大学で
は、千葉大以外に東京情報大学など理工系を中心に県内7―8校が加わる見通
しだ。