『沖縄タイムス』2006年10月23日付

6大学 非常勤講師ら組合結成/労働環境の改善要求へ


 県内の大学の非常勤講師ら十三人は二十二日、那覇市内で「大学等非常勤講
師ユニオン沖縄」の結成大会を開き、「非常勤講師は職場について要望する場
がない。労働環境の質向上を目指すことで、よりよい教育環境を学生に提供す
る」などとした結成宣言文を採択した。組合員数は二十人。 同組合は待遇や
雇用形態の改善を目的に、今年六月ごろから準備を進めてきた。

 参加者から「インターネットやファクスが自由に使えない」「時間割設定が
一方的で意見をくんでくれない」など、各大学の状況について意見が出され、
大学への要求事項が話し合われた。

 執行委員長に選出された県立芸術大学の平井真人さんは「大学だけではなく、
パートなどの非正規職員の声は雇用主に届きにくい。社会の一労働者として適
切な労働環境を求め、正規職員との格差を縮めたい」と話した。