『毎日新聞』大分版 2006年10月23日付

教育基本法改正:審議に危機感 教組が6000人集会−−大分市 /大分


 臨時国会で審議中の教育基本法改正案に反対する「教育基本法の改悪を許さ
ない県総決起集会」(県教組、高教組共催)が22日、大分市の大分川河川敷
であった。教育現場への主任制導入に異を唱えた75年以来の両教組全組合員
規模の集会で、主催者発表で6530人が参加。「教育は国でなく、子どもた
ちのためのもの。平和な未来を守るため、私たちは闘う」とのアピールを採択
した。

 来賓の福島瑞穂・社民党党首は「『愛国心』を法に盛っているのは中国だけ。
韓国も90年に削除した。国旗・国歌法の時も政府は『強制しない』と説明し
ながら、実態はすさまじい強制。愛国心を強制されれば、戦争反対の自由もな
くなる」と訴え「選挙がある来年は与党も成立させにくい。今国会で廃案に追
い込もう」と呼び掛けた。

 民主党の横光克彦衆院議員も「いじめや学力低下などの問題解決を急がねば
ならぬのに、無関係な法改悪は不要」と声を上げた。参加者は「改悪に絶対反
対」との横断幕を掲げて市内を約2キロデモ行進した。【梅山崇】