『京都新聞』2006年10月20日付

教育研究で 包括協定に調印
京都府立大・府立医大・工繊大


 京都府立大、府立医科大、京都工芸繊維大の三大学は20日、教育研究での
連携推進に向けた包括協定に調印した。同日午前、府公館(京都市上京区)で
山田啓二知事も同席し、三大学の学長が協定書を交わした。

 協定は教育研究の充実、地域と社会への貢献を目的に▽豊かな人間性を養う
教育の共同実施▽単位互換制度の推進と大学院連携の構築▽異分野融合、学際
領域の拡大を目指す研究協力▽大学の知を活用した地域連携と貢献−を三大学
で進めるとしている。教養教育については単位互換のほか、国立大と公立大の
間ではこれまで例がない共同実施も検討する。

 調印式で山田知事は「少子化や学問の複雑化など大学を取り巻く環境変化の
なかで、三大学の共同は京都と学生に大きな実りをもたらす。効率を求めた東
京と違う形で進めたい」。江島義道・工繊大学長が「三大学は相互補完的な学
問分野を持ち、生命やヘルスサイエンス、医用工学、環境科学などの分野で強
化が期待できる」と述べた。