『京都新聞』2006年10月17日付

論文発表数などの目標数値を明記
滋賀県立大が中期計画発表


 滋賀県立大(彦根市)は17日、2012年度までの研究や教育、業務など
大学運営の方向を示す中期計画を発表した。論文発表数を05年度に比べ1・
5倍、留学生の受け入れの倍増など、目標数値を盛り込んだ。

 地方独立行政法人法に基づき策定し、県の認可を受けた。2006−12年
度の計画期間の基本的な目標として、「『環境と人間』をキーワードとした教
育研究の推進」など3項目を掲げた。

 研究や教育、業務面などの数値目標として、(05年度に94・6%だった
就職内定率を100%としたほか、学会などへの論文の発表数は05年度の4
30件から600件以上とし、外国人留学生の受け入れを05年度の66人の
倍増をめざす、としている。

 工学部に電気・電子・情報系学科、人間看護学部に大学院課程を新設し、学
部と大学院の定員を現行の2354人から144人増とする。曽我直弘学長は
「個性ある大学として学生に選ばれ、社会的に高く評価されるステップにした
い」と話している。