『毎日新聞』京都版 2006年10月16日付 教育基本法改正:反対で市民集会−−中京 /京都 政府が取り組む教育基本法改正に反対する市民団体が主催の集会「かえない で!教育基本法」が15日、中京区内のホテルであった。市民ら約160人が 参加。京都市教委が今秋から実施予定の「歴史都市・京都から学ぶジュニア日 本文化検定」を取り上げ、「愛国心が強調された事業で教基法の改悪に通じる」 と批判し、駒込武・京都大大学院助教授(教育史)は「京都から改悪の流れを 止めよう」と訴えた。 駒込助教授は、市教委が同検定を市立小高学年の全員に受験させる予定であ ることを、「学校の自主性を無視している。教育行政の暴走だ」と指弾。続い て大内裕和・松山大助教授(教育社会学)が、「教育目標を新設した政府案は、 国家が市民に対して望む態度を規定している」と述べ、「国を愛する態度を法 で決めることは、憲法の思想の自由に抵触する」と批判した。【山田奈緒】 |