『日本経済新聞』2006年10月16日付

富山工業高専と富山商船高専、2009年4月に統合


 富山工業高等専門学校(富山市)と富山商船高等専門学校(富山県射水市)
は13日、2009年4月に統合すると発表した。人件費の削減が狙い。事務部門だ
けでなく学科の再編・削減により教員も減らす。一方で「地域共同テクノセン
ター(仮称)」を新設し地域連携を強める。

 国は行財政改革の一環として全国55校の高専に06年度から5年間で5%以上
の人件費削減を求めている。学校統合も呼びかけており、既に宮城県の宮城工
業高専と仙台電波工業高専が統合を打ち出した。富山の統合は全国で2件目。
キャンパスは一体化せず既存の校舎を活用する。

 富山工専は機械工学科など4学科で定員は1学年160人。5年間の学科修了後
に進む専攻科(原則として2年)の定員は1学年16人。富山商船高専は商船学
科など4学科で定員は1学年160人。専攻科の定員は1学年12人。両校は統合に
より学科は絞るが、専攻科は拡大する。