『中日新聞』三重版 2006年10月15日付

教育基本法改正の問題点語る
鈴鹿で教師や保護者が集い


 教育基本法の改正に反対する集い「保護者・市民と教員が教育を熱く語る」
が14日、鈴鹿市飯野寺家町の市文化会館であり、市民ら約90人が参加した。

 同市や亀山市の教師や保護者らでつくる「教育基本法の改悪に反対する鈴亀
教職員と市民の会」が企画。

 3教組中勢高支部教文部長の西尾比呂也さんの司会で、小、中、高校、障害
児学校の教諭、保護者が学校現場や教育基本法改正の問題点を話し合った。

 学力によるふるい分け、格差化で行き場を失った子どもたちが「キレる」こ
とでしか自己主張できない現状や、保健室への子どもたちの相談がどの学校で
も増えていることなどが紹介された。

 教育基本法改正については「教育が不当な支配を受けないよう守る必要があ
る」「改正案は美しい言葉がたくさん並ぶが、厳しい内容。今の教育基本法の
素晴らしさを伝えたい」などの意見が出た。 (野呂真聡)