『日本経済新聞』2006年10月13日付

市場化テスト、20業務に拡大・内閣府、来夏メド


 内閣府は公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める市場化テストの対
象を、すでに決まっている9業務から来夏をメドに約20に拡大する方針だ。雇
用保険料などの徴収事務や市町村の窓口業務などの追加を検討する。市場化テ
ストを担当する大田弘子経済財政担当相の指示に基づくもので、官業の民間開
放を進め、業務を効率化するには不可欠と判断した。

 市場化テストは、対象事業ごとに官と民が提案書を作成。運営コストなどを
比較し、新設した官民競争入札等監理委員会が担い手を決める。入札後に民間
が成果を出せば公共サービスの民営化や民間移管につながる。7月の公共サービ
ス改革法施行を受け、第1弾として国民年金保険料の徴収など9業務の実施が
決まっている。