http://www.stop-ner.jp/061015seimei.pdf

特別委審議再開までが第一ラウンドです!
今国会での法案採決を絶対に阻止し、徹底審議・法案廃案を実現するために、
今すぐに、皆さん一人一人の声を国会と文科省に届けてください!

2006年10月15日 教育基本法「改正」情報センター


政府法案採決の危険性は高まっています! 去る9月28日、衆議院本会議において教育基本法に
関する特別委員会の設置が決定され、同じ日に、第一回目の特別委が開催され、委員長の他、理
事などが決定されました。

特別委における審議が実質的に再開されるのは、早くて10月20日、遅くとも23日だと予測されます。
「まだ時間がある」と思われるかもしれません。

しかし、伊吹文科大臣は毎日新聞とのインタビューで、「前の国会で50時間審議しています。この程
度のボリュームの法案だと、審議は70〜80時間やれば十分なんだよね。」(毎日新聞10月7日付)と
述べているので、1日7時間、計3日間特別委を開催して、あっという間に法案を可決してしまうことも
あり得ます。


「基本法」という性格を考えれば、今国会での採決はありえません!今国会での採決を世論も支持し
ていません!

伊吹文科大臣は、教基法「改正」法案の審議時間を法案の「ボリューム」、すなわちその量を基準に
決めようとしています。「基本法」は、新しい法律の内容の方向性を決め、既存の法律の解釈の方向
性を決める、という重大な力を持っています。「基本法」の持つこのような力を考慮すれば、“量”で審
議時間を決めて良いはずがありません。改正法案が既存の法律のどの規定にどのような影響を与え、
どのような新法の制定を促すのか、ということまでをも含めて、徹底した審議が行われるべきです。前
国会での審議では、このような徹底した議論は行われていませんでした。

そして、最新のNHKの世論調査では、教基法「改正」に「『賛成』と答えた人が39%だったのに対し、
『反対』が11%、『どちらともいえない』が41%でした。このうち、『賛成』と答えた人に、改正案の成立
時期についてどう思うか尋ねたところ、『今の国会で成立させるべきだ』が30%、『今の国会にこだわ
らずに時間をかけて議論すべきだ』が69%」となっています(10月11日朝8時のニュース)。今国会に
おける法案成立に賛成しているのは、国民のわずか一割にしか過ぎません。


特別委再開までに、署名とファックスで一人一人の声を国会と文科省に届けよう! 「特別委における
議論が開始されれば、あっという間に採決」という事態を回避するためには、特別委における議論が再
開される前の段階、すなわち、今から、すぐにできることを始めなければなりません。

「1人で何ができるのだろうか?」と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、どんな小さなことでも、
一つずつ積み上げていけば、大きな力となります。
・ ファックスを特別委委員の議員室と地元事務所に送信すること ・ ファックスを文部科学省教育基本
法改正等プロジェクトチームに送信すること
・ 当センターが開始した「教育学会歴代会長の『声明と要望』に勝手に賛同するみんなの署名」に署
名をなされたうえ、コメントを書き込まれること
・ ファックス送信運動と「みんなの署名」を周りの方に、1人、1人と増やしていくこと
・ 地元選出の委員の事務所に訪問し、「法案の強行採決は絶対反対です。」と申し入れること。

送信されたファックスの量は、見ればその厚さがすぐにわかるので、「こんなに来ている!」「こんなに
来るのか…」といったインパクトを国会議員に与えるということです。ファックス送信は、私たちが考え
ている以上に有効な方法なのです。

また、勝手に賛同するみんなの署名に参加し、コメントを書き込めば、特別委員会委員に手渡されます。
そして、第1次集約の後、特別委委員全員にメールをして、「みんなの書名」のコメント欄を読んでもらう
よう、要請する予定です。


ファックスに書き込むことは一杯あります! 特別委員会委員の選挙区、国会議員室のファックス番号、
地元事務所の住所と電話番号、文科省教基法改正プロジェクトチームのファックス番号の一覧表を添付
しておきました。
・ 「現行の教基法を十分に実現してこなかった文科省こそが、今の教育荒廃を生み出したのだ」
・ 「法案がさらにひどくする競争と格差の教育を受け入れることはできない」
・ 「例え態度を通してであろうと、愛国心を評価するのは許せない」
・ 「現行の教基法を十分に実現すればもっとすばらしい教育になる」
・ 「なぜ改正するのかをきちんと説明をしていない。改正すれば子どもたちの直面する困難の何がどの
ように解決されるのか説明をしていない。」
・ 「基本法なのだから徹底的に審議をするべきだ」
・ 「憲法の精神に反する法案は採決するな」
などなど、自分の言葉で、法案に対する怒りと、現行法に対する思い入れを書き込んで、皆さんの声を国
会と文科省にどんどん届けてください。勝手に賛同する署名に参加され、コメントを書き込まれた方は、既
に、自分の思いを自分の言葉で表現されているわけですので、是非とも、もっとそれを長くして、国会と文
科省にファックスで届けてください!

世論が、現行の教基法を支持していること、そして、今国会での改正法案採決に断固反対していることを
国会に示しましょう!