『毎日新聞』広島版 2006年10月12日付

君が代問題:拒否の教職員、処分の取り消しを 宗教者の会が県教委に申し入れ /広島


 入学式や卒業式で「君が代」斉唱などを教職員に義務づけた東京都教委の通
達は違憲などと判断した東京地裁判決を受け、浄土真宗の僧侶やキリスト教の
牧師らでつくる「日の丸・君が代の強制に反対する宗教者の会」は10日、県
教委に今までの教職員への処分取り消しなどを申し入れた。

 小武正教僧侶(48)ら4人が、県教委に文書を渡した。文書は、処分取り
消しと今後職務命令を出さないことなどを求めている。

 対応した県教委の岡田圭史総務課長は「これまでの方針通りやっていく」と
繰り返した。【大沢瑞季】