『北海道新聞』2006年10月11日付

基本法改正に反対 日本教育学会の会長ら意見書


 教育学の研究者らが加わっている日本教育学会(東京)の佐藤学会長を含む
歴代会長四人は十日、東京都内で記者会見し、教育基本法改正に反対する意見
書を発表した。

 佐藤会長のほか、寺崎昌男前会長、堀尾輝久、大田堯の両元会長で、意見書
は「なぜいま、改正の必要があるのか不明確」「(政府・与党案と民主党案の
両改正案は)教育への不当な支配をチェックする現行法の精神から逸脱してい
る」と指摘、廃案を求めている。

 会見で堀尾元会長は、両改正案に「愛国心」が盛り込まれていることについ
て「法が規定していいものと悪いものがある。心の領域に(法は)立ち入り禁
止」と訴えた。