『京都新聞』2006年10月6日付

京大「全学同窓会」発足へ
来月3日に設立総会


 京都大は5日、全学的な同窓会組織「京都大学同窓会」を11月に設立する
と発表した。各学部の同窓会などに所属する約15万人の卒業生や、教職員と
退職者らで構成、社会に向けてネットワークを広げ、京大をアピールする。

 国立大の同窓会は、大学のアピールや基盤強化、社会との連携推進などをめ
ざし、法人化を機に東京大や大阪大など多くの大学が設立した。

 旧帝国大では京都大だけ全学同窓会がなかったが、「京大としてのアイデン
ティティー確立と、社会からの理解と支持を広げるためには同窓会が必要」
(木谷雅人理事)として一昨年から準備室を設置し検討。尾池和夫総長や、有
信会(法学部の同窓会組織)会長の宮原賢次住友商事会長らが発起人となり設
立総会を開くことが決まった。

 組織は、各学部・学科や研究科・専攻ごとにあった38の同窓会と、大阪や
広島など地域の8同窓会を中心に、卒業生個人や教職員、退職者が参加するゆ
るやかな連携組織とし、インターネットを活用した情報発信や、京都大に集う
「ホームカミングデー」などの交流イベントを行う。

 11月3日に設立総会と、時計台記念館や総合博物館を見学する初めてのホー
ムカミングデーを開催する。いずれも先着250人で、詳細は京大のホームペー
ジ。