『日本経済新聞』2006年10月5日付

塩野義、北大構内に研究所・新薬開発で連携


 塩野義製薬と北海道大学は5日、札幌市の北大構内に塩野義が研究所を新設す
ると発表した。2008年春に稼働し、100人を超える産学の研究者が利用する見込
み。

 新研究所には塩野義が20―30人の研究者を常駐させ、北大からは薬学、医学、
理学など80人の研究者が共同研究に参加する。塩野義の所有施設だが、2700平
方メートルの延べ床面積のうち半分は北大が利用する。

 札幌市内で同日会見した塩野元三社長は「(北大の)大半の研究者との共同
研究が可能になる」と述べた。北大医学部とは新薬候補物質の臨床試験(治験)
などでも協力する。