『東京新聞』茨城版 2006年10月4日付

茨城大学『着実に努力』
国立大学評価委員会


 茨城大学は三日、国立大学法人評価委員会による昨年度の業務実績評価を発
表した。運営体制や事務の効率化などについて「着実に改革に向けて努力して
いる」として、五段階評価で上から二番目の評価を受けた。下から二番目だっ
た前年度から改善されている。

 同大学によると、業務運営に関しては、本年度から教員評価を本格実施する
ことや、学力が十分でない学生のための講座の開設、図書館へのグループ学習
室設置などが評価された。

 菊池龍三郎学長は「一昨年度は、独立行政法人となったばかりで、評価が伴
うところまではできなかった。地域に支えられ、頼られる大学をキャッチフレー
ズに運営していきたい」と述べた。

 国立大学法人評価委員会は、二〇〇四年の国立大学の法人化に伴い、同年度
から〇九年度の業務運営などを盛り込んだ各大学の中期計画について進ちょく
状況を毎年度評価する。 (布施谷航)