『毎日新聞』岡山版 2006年9月30日付

教育基本法改正:早期改正求める意見書可決−−県議会 /岡山


 国会で継続審議となっている教育基本法改正案について、早期成立を求める
意見書案が29日、県議会で可決された。文教委員会所属の自民議員が発議し
たもので、▽国を愛する「態度」を「心」に修正▽宗教的情操の涵養(かんよ
う)を盛り込む▽(現基本法にある)「教育は不当な支配に服することなく」
の削除――を求めている。

 本会議では「『国を愛する心』『宗教的情操の涵養』を条文化することは、
個人の内心の自由との関係で問題」「常軌を逸した内容」といった反対討論が
あったが、賛成多数で可決された。民主・県民クの県議らが発議した、慎重審
議を求める意見書は否決された。

 この日は市民団体が、早期成立を求める意見書案を可決しないよう三村峰夫
議長に申し入れたほか、県庁前でビラ配りなどをした。【若狭幸治】