『産経新聞』2006年10月1日付

与党単独採決も…教育基本法改正などで 中川幹事長


 自民党の中川秀直幹事長は1日のNHK番組で、安倍内閣が臨時国会での成
立を目指す教育基本法改正案などについて「歩み寄れるものは歩み寄ったらい
いが、時間が来れば採決するのは当然だ」と述べ、野党の出方しだいでは、与
党単独での採決も辞さない考えを示した。

 また、中川氏は社会保険庁改革関連法案については「組織解体となれば行政
組織法上まで変わってくる話だ。臨時国会でやるのは無理があるという感じは
もっている」と述べ、来年の通常国会に法案を出し直す可能性を示唆した。

 野党側が今国会で追及する構えをみせている安倍晋三首相の歴史認識につい
ては、「(首相の主張を変えず)乗り切っていくべきだ」と強調。国会での党
首討論について「毎週やったらいい。その代わり、委員会、本会議に首相を呼
ばないというルールは守ってもらわないといけない」と語った。

 民主党などは11日の党首討論開催を求めているが、自民党幹部は同日、記
者団に「(予算委への首相出席と党首討論のどちらを優先させるかは)野党の
判断だが、予算委員会があるから(党首討論は)無理だろう」と述べ、党首討
論が18日以降になるとの見通しを示した。