『日本経済新聞』2006年9月29日付

国立大87校に5段階「通知表」・10校に「2」評価


 文部科学省の国立大学法人評価委員会は29日、国立大87校の2005年度の業務
実績評価を公表した。各大学が立てた中期計画は全体として「順調に進んでい
る」と評価する一方、業務の改善・効率化など個別の評価項目で課題が見つかっ
た10校には、5段階で下から2番目の「やや遅れている」との評価をつけ改善を
求めた。

 業務実績評価は各大学が策定した中期計画(6年)の進み具合を年度ごとに評
価するいわば国立大の"通知表"。「業務運営の改善・効率化」や「財務内容の
改善」など4つの項目について5段階評価した。

 「5」に相当する「特筆すべき進ちょく状況にある」と最も高い評価がつい
た項目があったのは帯広畜産大、阪大、鳥取大など13校。東工大が幹部職員の
公募、教員の人事評価など年度計画に掲げた46の取り組みをすべて実施したこ
とや、豊橋技術科学大がウェブサイトで積極的に情報提供したことなどを評価
した。