共同通信配信記事 2006年9月27日付

京大は「計画変更が必要」 04年度COE中間評価で


 世界的な大学の研究教育拠点づくりを目指す「21世紀COEプログラム」
の委員会は27日、2004年度に採択された24大学28件の中間評価を発
表した。京大の「昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生」が、28件のうち
最も低い「目的達成は難しく、計画の変更が必要」との評価だった。

 評価は5段階で実施。最も高い「計画は順調で、目的達成が可能」だったの
は群馬大の「加速器テクノロジーによる医学・生物学研究」や九州産業大の
「柿右衛門様式陶芸研究センタープログラム」など10件。

 2番目の「目的達成には一層の努力が必要」と評価されたのは北大や奈良女
子大など17件で、京大は3番目の評価。4番目の「計画の大幅な縮小が必要」
と5番目の「拠点形成の中止が必要」は該当がなかった。

 京大は、中間評価の指摘を受けて、害虫管理などの分野に研究の焦点を絞っ
ていくという。

 同プログラムは02年度から実施。採択後から5年間支援が行われるが、中
間評価で補助金を重点配分するのが特徴で、文部科学省は評価が最も高かった
10件は来年度の補助金を増額し、それ以外は減額する方針。