『八重山毎日新聞』2006年9月27日付

「教育基本法を守ろう!」沖、高教組など労働団体

安倍内閣発足でデモ行進

 安倍内閣の発足に伴い、「愛国心」を盛り込んだ教育基本法の改正が行われ
る可能性が高まっていることから、労働組合員の教員など100人近くが26日夜、
市内で同法改正の反対するデモ行進「アピールウオーク」を行った。デモ行進
に続いて新栄公園で行われた集会では「大切な子どもの未来を守るため、今の
教育基本法を守り、生かす取り組みをしたい」との決意表明があった。

 八重山地区労働組合協議会と高教組八重山支部、沖教組八重山支部が実行委
員会を組織して行ったもので、デモ行進は、真栄里公園から国道390号バイパス
などを経て新栄公園へ至るルートなど3グループに分かれて実施した。

 参加者たちは「国民のための教育基本法/守れ」などと大書したメガホンを手
にしたり、「30人学級実現」と書いたゼッケンを身に付けたりしながら行進し、
「教育基本法改悪反対」などとシュプレヒコールを繰り返した。

 行進後の集会では、糸洌長章実行委員長(高教組八重山支部長)が、「日の
丸」と「君が代」に関する東京都教委の職務命令を違憲とした21日の東京地裁
判決に触れながら、「私たちがやってきたことが正しかったことが証明された。
教育基本法の改悪反対に取り組もう」とあいさつした。

 このあと、佐賀裕敏実行副委員長(沖教組八重山支部長)が「教育基本法改
悪許さない決意表明」を行った。