『秋田魁新報』2006年9月25日付

産業振興や医師確保などに協力し対応 県と秋田大が連携協定


 県と秋田大(秋田市)は25日、新たな地域振興や人材育成の道を探るため、
緊密な協力態勢を整えようと「県と国立大学法人秋田大学との連携に関する協
定書」を交わした。産業振興や医師確保など、地域が直面する課題に一体となっ
て迅速に対応する。

 協定書によると、連携協力事項は▽共同で実施する事業の企画立案、実施、
運営▽相互の人材、施設設備など各種資源の利活用―など包括的な内容。早け
れば10月中にも県学術国際部や秋田大理事らで構成する「連携推進会議」を
開催、具体的なメニューを詰める。

 県庁で協定書を交わした寺田典城知事と三浦亮学長がそろって会見。寺田知
事は「秋田大の利活用は県民に大きな利益をもたらす可能性がある。(県の諸
課題に対し)より具体的に高度に迅速に対応していきたい」と述べた。

 三浦学長は「教育研究とともに社会貢献は大学の大きな役割だ。(協定によ
り)地域により良く奉仕できるものと考えている」と述べた。