『毎日新聞』宮城版 2006年9月23日付

宮城高専・仙台電波高専:統合へ 08年にも学生募集 /宮城

 ◇専攻課程の定員140人に

 宮城高専(四ツ橋隆夫校長)と仙台電波高専(宮城光信校長)は、統合に向
け協議することで合意した。機械、電気に特化した宮城高専と情報、電子工学
に強みを持つ電波高専の統合により、広い視野をもった技術者の育成を目指す。
全国の国立高専を運営する独立行政法人国立高専機構が統合を推進しており、
両校が全国で初めてという。

 国立高専は人件費など経費削減が今まで以上に求められている。少子化や中
高一貫校の増加による競争の激化も背景にある。

 高専の教育課程は、5年間の準学士課程と2年間の専攻課程からなり、準学
士課程の定員は若干縮小し、専攻課程の定員は現在の72人(宮城高専40人、
電波高専32人)を、統合後は約140人に倍増する。早ければ08年に統合
し学生を募集する。統合後も当面は既存の校舎を使用する予定。合意書に調印
した両校の校長は「さらに大きな飛躍を目指し努力したい」と述べた。【山寺
香】