『東京新聞』神奈川版 2006年9月24日付

教育基本法改正
横浜で反対集会


 「教育の憲法」ともいわれる教育基本法の改正法案に反対する集会(「教育
基本法改悪をとめる!神奈川実行委員会」主催)が二十三日、横浜市鶴見区の
鶴見会館で開かれた。

 同法改正案は政府・与党が今年四月、国会に提出。安倍晋三自民党新総裁は、
改正案を今月二十六日召集の臨時国会での最優先法案と位置づけているが、
「愛国心」や「公共の精神の尊重」が盛り込まれていることから、根強い改正
反対論がある。

 東京大の小森陽一教授(近代日本文学)は講演で、「アメリカの無法な戦争
に、日本の若者たちを駆り立てていくための教育に転換しようとしている」と
改正案を厳しく批判。「権力の使い方によっては、いくらでも(反政府的な言
動を取り締まった)治安維持法のように使える法律が、教育基本法改正案と銘
打って、国会にかけられている」と改正阻止を呼び掛けた。 (佐藤大)