『毎日新聞』宮城版 2006年9月17日付

県立宮城大:09年度から法人化、県が正式発表 /宮城


 県は、県立宮城大(大和町、馬渡尚憲学長)を09年度から独立行政法人化
する方針を正式発表した。教職員195人の身分は、県職員から法人職員に変
わり、これまで制約を受けることがあった民間との共同研究などの円滑化が期
待される。

 当初数年間は人件費や教育内容に応じて運営費交付金を交付。その後は経営
状況を見ながら、減額を検討する。県県立大学室は「大学の自主的で効率的な
運営を図りたい」と話している。

 同大は97年に事業構想学部と看護学部の2学部で開学。05年には県農業
短大を改組し、食産業学部が併設された。06年度予算では運営費として約3
3億円が計上されている。

 同大の法人化は、県職員の定数削減などにつながるため、県行政改革プログ
ラムで検討課題となっていた。

 独立法人化された公立大は、首都大学東京(東京)など全国で22大学。
【石川貴教】