『毎日新聞』北海道版 2006年9月14日付

教育基本法改正:道内の教育学研究者が反対声明 /北海道


 道内の教育学研究者34人(呼びかけ人代表、鈴木秀一・北海道大名誉教授)
は13日、政府と民主党が先の国会に提出し、継続審議となった教育基本法改
正案に反対する声明を出した。今月末に召集される臨時国会で再び審議される
前に、政府と民主党に反対署名を提出し、改正を阻止する運動を盛り上げてい
く。

 声明では、両案が「戦後の教育理念を180度転換させ、教育の国家統制に
道をひらく」と指摘し、愛国心教育が強調され、公教育への国家保障責任など
を放棄しているなどと批判している。

 鈴木教授は「私は戦争への道を歩んだ戦前の教育を受けた者の一人だが、今
回の改正の狙いは戦前と同じ教育に戻すことだ」と話している。【千々部一好】