『日本経済新聞』2006年9月14日付

教育改革で諮問会議新設・安倍氏、講演で構想表明


 安倍晋三官房長官は14日午前、自民党本部で開いた党青年局主催の総裁選討
論会で講演し、首相に就任した場合、教育改革を議論する首相直属の諮問会議
を新設する方針を明らかにした。教員免許の更新制など改革の具体策について
は反発があっても推進する決意を強調。大学の入学時期を9月にずらし、その間
を奉仕活動に充てる改革案も提唱した。

 教育改革は安倍氏が政権構想で重要課題と位置付けるテーマ。講演では「英
知を結集していく必要がある。教育の専門家、国際的な高い見識を持った方に
集まってもらい教育再生を議論する」と述べて諮問会議設置の方針を示した。

 教育改革については「大きな反発があるかもしれないが、もう待ったなしだ。
しっかりと前に進めていく」と強調。「教員に向かない先生がいるのも事実で、
免許更新制度はしっかり取り入れなければいけない」と訴えた。