『毎日新聞』北海道版 2006年9月13日付

産学連携:北大と石川島播磨重工業、バイオマス研究で包括連携 /北海道


 北海道大とエンジニアリング会社「石川島播磨重工業」(本社・東京)がバ
イオマス研究で包括連携する協定の調印式が12日、北大であった。北大が企
業や団体と包括連携するのは03年4月の日立製作所が最初で、今回で12件
目となる。

 具体的な共同研究のテーマは畜産系と水産系バイオマスの中から機能性たん
ぱく質などを見つけ出す、マイクロバブルとオゾン技術を利用した殺菌技術。
北大の農学や水産学の研究者と同社の担当者が共同で研究に当たる。

 調印後、記者会見した北大の中村睦男学長は「世界に通用する技術を開発し
てほしい」と話し、石川島播磨重工業の伊藤源嗣社長は「バイオマスで企業化
できる技術を確立したい」と述べた。【千々部一好】