『東京新聞』埼玉版 2006年9月12日付

憲法を考えよう

さいたま講演会に400人


 憲法や教育基本法について考えてもらおうと、さいたま市民会館うらわで十
日、「第三回さいたま市母親大会」(同大会実行委員会主催、さいたま市後援)
が開かれ、四百人超が参加した。

 午前中は分科会が開かれ、「子育て一一〇番」「これからの社会保障」など
九つのテーマに分かれて、県内の教師や放送大学講師などの助言者が問題提起
をし、参加者とともに話し合った。

 午後は東京大学の小森陽一教授が「守ろう! 生かそう! 憲法・教育基本
法」と題し講演した。自民党の新憲法草案の狙いや背景を解説し、憲法九条の
大切さを説明。「平和の言葉を受け継ぐ伝書バトに母親がなってください」と
結んだ。

 東京都板橋区から参加した主婦(64)は「新憲法などに肌で感じていた不
安を、言葉で表していただいたようで感動しました」と話した。(橋本綾香)