『毎日新聞』大阪朝刊 2006年9月10日付

大阪府教委:奨学金格差改善、文科省に要望へ


 日本学生支援機構(旧日本育英会)が大学生らに無利子貸与する奨学金の貸
与基準を満たした申込者(適格者)の採否に都道府県によって約2倍の格差が
生じている問題で大阪府教委は11日に奨学生の決め方の改善を文部科学省と
同機構に要望する。あらかじめ設けられた都道府県別の採用数に対する適格者
の割合(割当率)は大阪府が21・2%と全国最低で、改善を求める声が高まっ
ていた。

 府教委は「奨学金を活用せざるをえない生徒が大阪府は多い」などとして、
より経済的に困難な生徒を優先して採用できるよう決定法の改善などを要望す
る。【花岡洋二】