『毎日新聞』山形版 2006年9月7日付

山形大・山形銀:業務連携協定を締結 インターンシップや就職支援 /山形


 ◇「産学連携」活発に

 山形大学工学部(米沢市、小山清人学部長)と山形銀行(山形市、長谷川吉
茂頭取)は6日、長期インターンシップを受け入れる企業の仲介などについて
の業務連携協定を締結した。同大は1月に荘内銀行(鶴岡市、町田睿頭取)と
も提携協定を結んでおり、独立行政法人化した大学と、銀行の間で「産学連携」
が活発になっている。【辻本貴洋】

 ◇「優秀な人材輩出したい」

 山大と山銀の連携は(1)大学院生などの長期インターンシップ受け入れ企
業のあっせん、就職支援(2)大学の研究成果と地場企業の結び付け(3)同
行の「農業よろず相談所」を生かした技術連携−−などとなっている。

 同大は、荘銀、商工中金、米沢信用金庫に続く四つ目の金融機関の連携先で、
山銀にとっては、学術機関との連携は初めてになる。同行が4月に取引先16
2社を対象に実施したアンケートでは、大学との連携については55%の企業
が「利用したい」と回答した。

 小山学部長は「法人化と少子化の二重苦の中で、経営だけでなく、教育につ
いても山銀に助けていただき、県内企業に優秀な人材を輩出していきたい」と
語った。

 また、荘銀が先行して協定を結んでいたことについて、長谷川頭取は「銀行
は(大学と企業を結びつける)場づくりが仕事で、荘銀にも、山銀にもそれぞ
れの場がある。他行を排除するつもりはない」と話した。